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NZドル円93円60銭、朝の小幅高は失速 NZドル安と円安の綱引き鮮明
概要:NZドル円は朝方に93円60銭前後まで上昇したが、ニュージーランド準備銀行の基準値は前日を下回り、NZドル安と円安の綱引きが表れた。

12日の東京外国為替市場で、NZドル円は午前9時30分時点に1NZドル=93円60銭前後をつけ、前日午後5時に比べて小幅なNZドル高・円安で推移した。値幅は限られたものの、8月初旬から続く戻り基調を保ち、93円台後半をうかがう展開となった。
その後に公表されたニュージーランド準備銀行の同日基準値は93.55945円。前日の93.73610円を下回り、朝方の小幅高は午後まで続かなかった。時間帯によって方向が変わり、NZドル円を挟んだ二つの通貨の綱引きが表れた一日となった。
朝方は93円60銭、午後は93.56円
東京市場の朝方は円売りがNZドル円を支えた。93円60銭前後という水準は、8月3日の基準値92.13910円から約1円42銭高い。前日の11日には93.73610円まで上昇しており、短期間で進んだNZドル高・円安の流れが朝の取引にも残っていた。
一方、12日の基準値は93.55945円まで下がった。前日比では約18銭のNZドル安・円高となり、93円台後半では上値の重さも確認された。朝の一時点を切り取った小幅高から、日中は伸び悩みへと変化した。
NZドルは対米ドルで軟化
12日のNZドル米ドルは0.58715米ドルとなり、前日の0.58885米ドルから下落した。主要17通貨に対するNZドルの総合的な強さを示す貿易加重指数も66.87から66.71へ低下している。同日のNZドルは、円以外の通貨を含む市場全体では弱含んだ。
NZドル円が93円台半ばを維持した背景には円安がある。NZドル米ドルの下落がクロス円を押し下げる一方、ドル円の上昇がその影響を打ち消した。12日の値動きは、円の弱さによる押し上げが中心だった。
8月初旬から約1円40銭上昇
NZドル円は8月3日の92.13910円から、11日には93.73610円まで約1円60銭上昇した。12日の基準値でも8月3日比で約1円42銭高く、8月初旬の急落分を取り戻した水準にある。
日々の推移を見ると、4日は92.51780円、7日は92.91595円、10日は93.14280円と段階的に水準を切り上げ、11日に93.73610円まで上げ幅を広げた。12日の反落は、この急な上昇の後に入った調整という位置づけになる。
ただ、12日はNZドル米ドルと貿易加重指数がともに低下した。上昇の主役はNZドルそのものの強さから、円安による下支えへ移っている。93円60銭近辺での横ばいは、二つの通貨材料が相殺し合った結果といえる。
2.50%への利上げ後、次は9月会合
ニュージーランド準備銀行は7月8日、政策金利を0.25ポイント引き上げて2.50%とした。インフレ率が目標を上回るなか、追加的な金融引き締めの可能性も示しており、この政策姿勢はNZドルの金利面を支える材料となっている。
次の政策決定は9月2日に予定される。NZドル円は、利上げ後のNZドル金利と円安の組み合わせで93円台へ戻したが、12日はNZドルの対米ドル下落が上昇を止めた。93円台後半を抜ける局面では円安だけでなく、NZドルが主要通貨に対して再び強さを取り戻せるかが焦点となる。
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